サルサは1歩目が一番難しい!上級者が無意識に行っている動きの秘密

Basic

サルサのレッスンで一番初めに習うのは、

当然ながら、ベーシックですが、

On1とOn2において、この1の足って、よーく考えてみると、

めちゃくちゃ奥が深いな・・・と思う今日この頃です。

最近、なんか踊りがマンネリ化している方は1歩目について深堀りされることをオススメします。

何故か?

この1歩目の真の意味が理解できると、新しい世界にぶっ飛べます!!

そんな世界を垣間見たい方、要チェックです。

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何で一歩目がそんなに大事なのか?

まず、今回の1歩目と言っているのは、ブレイクの足(大きく踏み出す足)の事です。

なので、On1の場合はカウント1の足で、On2の場合はカウント2の足のことです。

いきなり踏もうとすると、ほんのちょっとしか前に踏めないかもしれませんね!

前回さらっと説明しました「一歩目はどう踏むか?」で、

「重心移動が終わった後で、つま先から真下に下ろす」という話をしましたが、

この最初の重心移動をどうすればいいのでしょうか?

→前回の一歩目の記事はコチラ

 

では、どうすれば、1の足を楽に踏めるのか?シェアしていきます。

 

On1の場合

まずはOn1の場合ですが、

ちょっと勘の良い方であれば、

1からではなく7から助走して1を踏んだら重心移動ができるのでは?

だから、2クラーベ目の1だったら、楽に踏めるんじゃ無いの?

と言う考え方がありますよね!

 

確かに、この方法であれば、重心移動をした後で、1の足を下ろす事ができます。

この状態、イントラとかサルサの長い人とかが呼んでいる、いわゆる「スリ足」という状態に近いです。

足を真下ではなく横からズッと擦って踏むところから呼ばれてるんでしょうけど・・・

 

確かに、一つの重心移動の方法としてはいいと思います。イメージ湧きやすいですしね!

 

でも、スリ足の場合、次のデメリットが存在します。

 

床のコンディション、靴との滑り状態によって、足元が不安定になる。

擦って踏むので、当然ですが、

床がツルツルだと、滑りながら置いていくので、足場が不安定になりますよね。

ま、でも、これくらいだったら、滑りすぎる場合は、靴に水を含ませたり、滑らない場合はパウダーを撒くとかで対処が可能ですよね。

 

2の足を踏むのが遅くなる。

こちらの方が私が考える最大のデメリットだと思います。

1の足を踏んだ後、次は何をしますか?

当然ですが、2の足をスグに踏まなくてはなりません。

 

1の足を踏んだ時、この状態は7の足から助走をかけているので、前に慣性力が働いている状態です。

となると、2の足は後ろに踏みますので、1で助走を止めて後ろに行く加速動作もしなければなりません。

前に加速してしまっているのにブレーキをかけて後ろに踏むのは左足に結構パワーがかかります。

そうなると、2の足が遅れて気持ちが悪いだけでなく、パフォーマンスとかで無理やり合わせようとすると、足首や膝に無理な力がかかって怪我もし易くなります。

なので、1の足(女子の5)を踏む時には、出来るだけ7と8のカウント(女子は3、4)で前方への加速を止めたあとで1(女子は5)の足を踏む必要があります。

 

On2の場合

続いて、On2の方のステップからも説明します。

どうすれば2のカウントの足を楽に踏めるのでしょうか?

On2の場合(女子のタイミングで説明させて下さい。)、1の足はその場に右足を踏んでから2の足を踏みますよね?

なので、最初の1の足で蹴ってから2の足を踏めば、それ程難しくなくてイイじゃん!と思うかもしれません。

でも、ココでこの1の足の蹴りが強すぎると、2の足を踏んだ後、直ぐに3の足を踏む必要があります。

そのため、1の足で加速しすぎてしまうと、2の足で静止と3に向けた後ろ足を踏むための加速をしなければなりません。

ま〜On2のベーシックの場合は3の足はスローなステップなので、

2の足で減速→停止→後ろに加速したとしても、音に対する心地よさは気にするほどの事はないかもしれません。

ある意味、On2の場合、1での加速に頼りすぎたとしても、最初のうちは気にならないかもしれません。

でも、動きのレベルが上がるにつれて、だんだんと厳しくなります。

例えばですが、クロスボディーリード(CBL)で考えてみます。

CBLの時に1の足で加速する癖がついていると、2の足で減速→停止→回転となるので、3で上半身が振られやすくなります。

クロスボディーリードでは大丈夫と言う方は次はインサイドターンで考えてみましょう。

ふらつき度が多くなってきた感はありませんか?

さらに、インサイドターンのダブルの場合は如何でしょう?

1の足で加速をつけてしまうと、ふらつきが止まらない…という経験をされている方は多いのではないでしょうか?

という様に、レベルが上がるにつれて厳しくなります。

この1の足で加速したままの状態で2の足を踏もうとすることを、「スリ足」とか呼んだりします。

おそらく、On2の場合は最初のうちは音とステップが合う合わないといった部分の違和感は感じにくいと思います。

でも、スリ足で突き進んだ場合、助走がないと動けないので、リードとフォローで、次のような問題が起きやすいのではないでしょうか?

 

フォロワーの場合のデメリット

フォロワーの場合、上手な人をフォローするのはいいけど、そこまで確実でないリードを出されたときにフォローするのが難しくなってくると思います。

なので、「心地よく踊れる人が限られてくる」デメリットがあります。

いわゆる、上手な人とは踊れるけど・・・症候群ですね!

それと、いつも振られている感覚があるので、常にどこかに無理な力が入ってきます。

結果的に、踊っていて疲れやすいです。

 

リーダーの場合のデメリット

リーダーの場合、加速・減速が多いと、リードに余裕がなくなるので、手先だけのリードになりやすくなります。

さらに、速い曲だとリードが遅れ気味になって、引っ張り気味のリードになることもあります。

 

他にも、リーダー、フォロワーともにスリ足のデメリットはあるのですが、長くなるので、また、次回にします!

スリ足に頼らずに体重移動をするには?

というわけで、ここでは「スリ足では無い方法でブレイクの足を踏む方法」になります。

ブログを読んでらっしゃるレベルの方であればクロスオーバーやスージーQはご存知ですよね。

自分の軸足にクロスさせる様なステップです。

クロスオーバーは1回踏んで戻すステップ。
スージーQは2回踏んで、その後、反対側の足でクロスを踏むステップです。

この時の軸足をクロスする1歩目はその前の足を踏まなかったとしても、自然につま先から踏めるのではないでしょうか?

次にベーシックの一歩目を助走を出さずに前に出してみましょう。

明らかに前に踏みにくいのではないでしょうか?

 

この違いがどこにあるのか考えてみましょう!

クロスオーバーやスージーQでは左足を斜め前に出したり戻したりする為にあるものを使っています。

それは…

「体のよじれ」になります。

体を上半身と下半身で雑巾しぼりの様によじってクロスオーバーやスージーQでは足を出したり戻したりすると、早く足が踏めたり、戻ったりする事ができます。

 

ベーシックのブレイクの足はどうでしょう?

このよじれを使って踏んでいる方は少ないのではないでしょうか?

上半身にはどこにも力がかかっていない状態で足だけ出そうとしても、トボトボにしか足は出ないんです。

しっかり上半身と下半身でよじれを使って動く事で、今までよく分からなかった動きが自然と定まってきます。

動き始めは左肩と右腰、右肩と左腰はいつも引っ張りあった状態になるようになっている状態を目指すといいでしょう!

この事を、筆者は

「体を繋げる」と呼んでいます。

体を繋げると色んなことが分かってきます。

今まで、一度は考えた事があるのではないですか?

 

・手はどうやって振ったら、自然に振れるんだろう…

・踊りに軸を作る為にはどうすれば…

・踊っている最中に腹筋を入れないと…

・腰の動きはどういうのが自然なんだろう…

 

上記の事で今までこうしなきゃ…といって、それぞれをバラバラに積み上げ式で意識してきた方、お疲れ様でした^ ^

 

この体のよじれが理解できると、ちょうどジグソーパズルのセンターのピースがハマる様にスッキリすると思います。

 

「体を繋げる」意識一つの中に、
今回のブレイクの踏み方も、手の振り方も、力の入れ方も、腰の動かし方も全てが集中します。

 

この動きって、上手な人は自然とやっているので、そこまで行っていないレベルの人が見ると、

「上手い人って自然な動きで踊っているよね!」の一言で済まされてしまいます。

 

それだと、この動きをされた事がない方は、動画を超スローで拡大してみたとしてもなかなか分からないでしょう。

 

でも、上手な人は見えないくらいに小さくても、しっかりとこの動きをしているハズです。

この動きを自分の体と向き合って、しっかり来るところを探して下さい。

きっと、新しい心地よさを見つける事ができるハズです!


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そんな大事な動きなのにレッスンで教えてくれないのは何故?

この動きというのは、逆に分かる人から見ると、この人繋がってるな〜とか、切れているな〜とかは見えていると思います。

 

なるほど、なるほど…

違いは分かった!

でも、分かってるんだったら、イントラ、教えてくれヨ〜〜〜

 

と思いますよね!

 

でも、なかなかインストラクターでもこれをアドバイスするのは難しいと思います。

この動きを習うのって初級の人じゃないですか…

そんな初級・初心者がやらなければならないのって、1歩目をどこに、2歩目をどこに…とか曲に合わせるには…とかの方が重要ですよね。

インストラクターが初心者に教えたいのは、出来るだけ早くサルサの大まかな動きを教えたいハズです。

男性だったら、少しでも技覚えさせて、一曲退屈させないように…

女性だったら、少しでも早くフォローを覚えさせて、説教オヤジにヤな事言われないようになって欲しい…

と思っていると思います。

いきなり、「体をよじれ!」と言っても、チンプンカンプンですよね^^

 

じゃぁ、中級者のレッスンではなんでやらないの?

1時間〜1時間半程度のレッスンで、体の繋がり云々を教えるにはハッキシ言って無理があります。

さらに、中級という言葉で生徒さんを集めた場合、生徒さんが求めているもののイメージって

「ちょっとでも難しい技覚えたい」

とか

「スゴい技のフォローが出来たり、キレイなスタイリングキメたい」

とかなのではないでしょうか?

 

あまりにもイメージが異なる場合、重要さが伝わらないばかりか、二度とレッスンに来てくれなくなっては、残念すぎです。

しかも、一回のレッスンではなかなか身につくところまでは難しいので、一見さんでは何を習ったのかよくわかりません。

ということで、根気強く繰り返しやっていく必要があります。

なので、先生によっては必要に応じてクローズで教えたり、プライベートで教えたりしているところも多いです。

となると、なかなか普通のオープンのレッスンではこの内容はお目にかからないかもしれませんね。

まとめ

さて、このよじれがブレイクの重心移動に大事という事は理解していただけましたでしょうか?

前回の「足をまっすぐ上げてつま先から下ろす」に繋げてみてください。

体のねじれを使って足を上げた後、つま先から真下にまっすぐ下ろして下さい。

そうすることで、無理やり軸足を蹴る必要もなく、慣性力を殺した状態で、自然に1の足を踏む事ができます。

→足を上げて下ろすところの復習される方、前回の内容はコチラからどうぞ。

前回と今回で、やっと1歩目(On2では2歩目)の内容をシェアしました。

参考になりましたら、幸いです。

ベーシックネタはもう少し続けようと思いますので、興味がある方はよろしくです。

ではまたっ!

 

さて、申し訳ないですが、まだコンテンツ少ないので、

サルサ好きなあなたはコチラもどうぞ→

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